酒が道ヅレひとり旅

旅先での愉しみは酒と食、温泉があればなお良し。

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観光列車「べるもんた」に乗車、富山の地酒を求めてひとり旅

2020年11月に富山へ旅した時の記録です。

 

旅の日程
【1日目】
東京駅→富山駅→東岩瀬駅(酒蔵、ブルワリー)→競輪場前駅→富山駅→高岡駅→新高岡駅(べるもんた乗車)→氷見駅→ひみ番屋街→「うみあかり」宿泊

【2日目】
「うみあかり」→ひみ番屋街(酒蔵、昼飲み)→氷見駅→高岡駅→油田駅(酒蔵)→高岡駅→富山駅(夜飲み)→東京駅

 

東京から富山へ

旅の始まりは東京駅から。

東京駅発6:28の北陸新幹線に乗り、富山駅に9:11着。
朝からビールと日本酒で駅弁もガッツリといただきました。
富山駅に到着後は、急いでライトレール乗り場へ。

9:30発の岩瀬浜方面の電車に乗り込みます。

桝田酒造店 沙石で日本酒を立ち飲み

10時少し前に東岩瀬駅に到着しました。

富山に到着して、最初に私が目指す場所は酒蔵なのです。

 

満寿泉を醸す、桝田酒造店

こちらでも日本酒を購入することはできるそうですが、残念ながらこの日はお休み。

 

東岩瀬は、かつて北前船の寄港地として栄えていたそうで、廻船問屋の町屋など、当時の面影が残されています。

 

桝田酒造店を少し先に進むと、酒屋である田尻本店に到着します。

こちらはOPENしていたので店舗に立ち寄りました。

解放感のある店内には、日本酒以外にもワインや焼酎と沢山のお酒が並んでいます。

店舗内の空間も素敵でした。

田尻本店からさらに進むと、桝田酒造店 沙石に到着しました。

こちらでは桝田酒造店の日本酒を購入することができ、有料で試飲することもできます。

冷蔵庫の中には沢山の日本酒が並んでいました。

10時からOPENしていて、私は一番乗り。

天井が高くて店内は広々としています。

飲み比べセットから開始します。熟成酒も置いてありました。

ウィスキーやワインの熟成に使用した樽で寝かせたものなど。

種類が多くて何を飲むか迷いますねー。

私は、普段買えなさそうなお高めのものを中心に立ち飲みしました。

おつまみ類も購入できます。

酒粕に漬けたホタルイカの素干しも美味しかったです。

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KOBO Brew Pubでビールを飲む

続いて次の目的地へ移動します。

富山港展望台を横目に先を急ぎます。

クラフトビールが飲めるお店を目指します。

先ほど満寿泉を飲んでいる時に、スタッフの方に教えていただきました。

えっ、ホントにここ!?
門の前に看板が無ければ通り過ぎてしまいそうです。

旧馬場家の米蔵を改装した「Kobo Brew Pub」。

オリジナルのクラフトビールを醸造していて、そのビールを飲むことができます。

店舗内は、壁に沿って一枚板の長いテーブルが置かれていて、真ん中にはガラスで囲まれた醸造タンクがありました。

天井が高くて、こちらも開放的な空間です。

ビールだけではなく、コーヒーやジュース類もありました。

おつまみ類もありますが、あまり時間がないのでビールだけにしておきます。

何を飲むか迷ったので、飲み比べセットを注文しました。

チェコ出身の醸造家がチェコの伝統的な手法を大切にしながらも、さまざまなスタイルのビールを造っているそうです。

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ソーセージも食べたかったけど、あまりゆっくりする時間が無かったので30分ほどで退散し、競輪場前駅へ向かいます。

▲歩いている途中で立山連峰が見えて感動!思わずズームで撮ってみました。

競輪場前駅から11:45の電車に乗り、富山駅に到着が12:14。

富山駅からは、あいの風とやま鉄道に乗り高岡駅に到着が12:44。

高岡駅から城端線に乗り換え新高岡駅に到着したのは12:54でした。

これからこの旅のメインイベントです。

「べるもんた」に乗車して、富山湾鮨と日本酒をいただく

高岡駅から新高岡駅までは電車の本数は1時間に1本ほど。

次の電車でもギリギリ間に合ったのですが、早めに移動して新高岡駅で時間をつぶそうと来てみたものの、意外と何もない駅。

べるもんた乗車時間まで1時間あります。さて、どうしましょ。

目の前のカフェはコロナ渦で臨時休業中、少し歩けばイオンモールがあります。

結局、駅周辺をウロウロして駅構内の土産店を物色していたら、1時間なんて意外と早い。

ホームで待っていると、忍者ハットリくん電車が。

この後にべるもんたが到着。13:54発、高岡駅へ向けて出発です。

この旅では、氷見線を走る新高岡駅→氷見駅までを予約しました。

高岡駅ではしばらく停車します。

なので、新高岡駅からでなく高岡駅から乗車でも良かったのですが、まぁそこはそれ。

車内にはいたるところに、南砺市の伝統工芸「井波彫刻」の作品が飾ってあります。

窓側に向いたカウンター席が13席あるので、おひとり様でも予約が取りやすいかもしれません。とはいえ人気の席ですよね。私はみどりの窓口で予約をしました。

ボックス席には、団体のツアー客が乗車してきました。

車窓の景色もさることながら、富山の食とお酒も楽しみ。

お鮨は職人さんも乗車して、車内で握って準備してくれます。

乗車当日に注文できるものもありますが、食事は以下のサイトから事前に予約しておいたほうが良いかもしれません。

▼城端線・氷見線観光列車「べるもんた」について

berumonta.jp

私は事前に「ぷち富山湾鮨セット」と「飲み比べセット」を予約しました。

城端の地ビールもいただきます。

飲み比べセットの日本酒は、若駒、三笑楽、成政。

富山湾の海の幸に富山の地酒が合わないわけがありません。

お鮨も美味しかったー!

日本海が見えてくると車内でも歓声が上がります。やっぱり綺麗ですよね。

1時間の乗車はあっという間です。

街並みを走っている時は立山連峰が割とクッキリと見えたスポットもあったのですが、海越しはうっすらと。

この後は雨晴駅、終点の氷見駅に到着したのは14:59でした。

氷見温泉郷 くつろぎの宿「うみあかり」に宿泊

氷見駅まで宿の送迎バスが迎えにきてくれますが、ひみ番屋街も経由するのでそこから乗車することも可能と伺い、チェックイン前にひみ番屋街に行くことにしました。

こうやって地図を見ると結構距離がありますが、あまりそこまで感じませんでしたね。

氷見駅からひみ番屋街までの道のりを歩いていると、いたるところで藤子不二雄作品に登場したキャラクター達に出会います。

ひみ番屋街の目の前にある公園、比見乃江公園展望台に到着しました。

展望台の上から、よーく目を凝らすと遠くに立山連峰が見えました。

見晴らしがよくて開放的。

公園を出たところに見えるのが番屋街。

近くに足湯がありましたが、私が行った時は故障中で利用できませんでした。

番屋街では土産物店をウロウロと。どうしても酒に目がいってしまいますの。

と、日本酒が試飲できるところを発見!

こちらの場所には翌日に来た時にも入り浸っておりました。

そうこうしていると、宿のバスのお迎え時間に。

▼宿泊した時のブログ記事はこちら。

saketo1tabi.com

高澤酒造場で日本酒を購入

翌朝チェックアウト後も、宿の送迎バスでひみ番屋街で下車します。

ひみ番屋街からほど近い、高澤酒造場へ日本酒を購入しに行ってきました。

明治5年頃に酒造りを手がけたのが酒造場の始まりだそうで、昔ながらの手作りにこだわり「槽搾り」を守り伝えているとのこと。

当時は蔵のすぐ裏まで海が迫っていたそうです。

歩いていると、酒の銘柄「曙」と書かれた建物が見えてきました。

売店への入り口は反対側のようです。

定番の曙シリーズからその他の銘柄も、料理に合わせやすい日本酒が多いのです。

私が伺った時期は数日早かったため新酒は購入することはできませんでしたが、お目当ての日本酒はありました。

前日の夕飯時にも飲んだ八代仙の生酒を購入。

そういえば最近、春陽を使用した日本酒を好むことが多いのですが、こちらの日本酒にも使われてたのを今頃知りました。

富山駅近くの酒屋さんでは、この旅でもう一本こちらの酒蔵の日本酒を購入しております。

▼高澤酒造場の公式サイト

ariiso-akebono.jp

ひみ番屋街で鮨ランチ飲み

高澤酒造場から番屋街へ戻り、10時からOPENしている回転寿司へ。

10時半頃は、数組のお客さんがいるだけでした。

氷見鯛三種盛りは、鏡鯛(肝付)、石鯛、目鯛。

富山湾三種は、白えび、ばい貝、紅ずわいがに。

氷見の寒ブリ、のどぐろの炙りはもう一回。

富山湾で獲れた新鮮な海の幸に、シャリは氷見米。

鮨とくれば日本酒がテッパン、富山の地酒も揃っていました。

やっぱり美味しいねー。

こしょう鯛の昆布〆だったでしょうか。

白えびの昆布〆も頼み、日本酒でチビチビといただきます。

お鮨は握る職人さんによってワサビの量が多すぎることもありましたが…

とはいえ美味しかったです。ごちそうさまでしたー。

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若鶴酒造で日本酒を購入

氷見駅12:44の電車に乗りこみます。

お供はセイズファームのシードル、あっという間に飲み干してしまいました。

高岡駅に到着が13:15。

高岡駅からは13:44の城端線に乗り換えて、油田駅に到着が14:05。

油田駅は無人駅です。電車の本数は少ないので要注意。

駅からはすぐ近くですので、方向音痴の私でも迷いません。

若鶴酒造は日本酒蔵だけでなく、北陸最古のウィスキー蒸留所もあります。
事前に予約をすれば見学も可能でしたが、今回の旅では時間が合わず見学は諦めました。

大きな敷地内の入り口近くに売店がありましたので入ってみます。

令和蔵の建物内では日本酒やウィスキーの購入以外に、有料で試飲することも出来ました。

ゆったりと座れる場所もあります。

見学者の待合室にもなっているかもしれません。

おつまみのメニューもありましたが、頼んでしまうと試飲どころでは済まなくなりそう。

まずは、ウィスキーから。

ウィスキーは普段、ハイボールで飲むことが多いです。

特にスモーキーなハイボールが好みですが、銘柄とか詳しいことはわかりません。

日本酒の有料試飲もありますので、もちろん飲みますよ。

いくつかあるメニューから三種選べる飲み比べセットにしました。

玄ラベル銀は新酒です。若干のガス感もありフレッシュ。

苗加屋の琳青と若鶴の瑤雫は、どちらも酒米は雄山錦。

結局購入したのは、純米大吟醸の瑤雫にしました。

▼若鶴酒造の公式サイト

www.wakatsuru.co.jp

さて、電車の時間に間に合わないと大変です。

油田駅14:58に乗り、高岡駅へ戻ったのが15:17。

富山駅で新幹線の時間まではしご酒

高岡駅15:47の電車に乗り、富山駅に到着が16:05。

富山駅近くの酒屋さんで日本酒を購入した後は、新幹線の時間まで富山の酒を求めて徘徊です。

ちなみに立ち寄った酒屋さんは「リカーポケットみずはた」さん。

富山の地酒も豊富に取り揃えられていておススメの酒屋さんです。

酒蔵にも立ち寄った高澤酒造場の曙と、林酒造場の五百万石は一升瓶を購入しました。

酒屋から富山駅を通り過ぎて向かったのが、ちょい呑み居酒屋「あらさん」。

この旅の3年ほど前にもひとり旅で訪れておりました。

富山の酒蔵の日本酒をすべて揃えているそうです。

日本酒は千代鶴と勝駒をいただきました。

富山湾のアテが豊富で迷いますね。

頼んだのは、白エビふわふわ揚げとげんげの干物。

ちょい呑み終了、ごちそうさまでしたー。

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二軒目は富山駅に戻り「日本酒スローフードとやま方舟」へ。

駅ナカにあるので新幹線の待ち時間にも便利です。

そして富山の地酒が豊富なのです。

勝駒、弥久、玉旭をいただきました。

前回もひとり飲みに伺っておりましたが、その時から気になっていた錫のお猪口。

店員さんに聞くと、とやマルシェ内に売っていて、こちらのレシートを見せると1割引きで購入できるとのこと。

飲み終わった後に、ダッシュで購入して新幹線へ。

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富山駅19:37の北陸新幹線に乗り、東京駅に到着が21:56でした。

車内でこの旅ラストの〆酒は、三郎丸蒸留所のハイボール。

最近ではコンビニや地元のスーパーでもよく見かけるようになりました。

おわりに

だいたいの観光列車がそうなのですが、「べるもんた」の運行は土日のみです。

城端線は土曜日、氷見線は日曜日運行なので、当初は両方乗る計画も立ててみたのですが、そうすると宿泊は土曜日となり宿探しが困難に。

土曜日に一人で宿泊するところを探すのは、なかなか難しいのです。

温泉にも入りたいですし、酒蔵にも行きたい。そして酒蔵は土日休みが多い、と。

どれかは諦めなくてはいけませんね。

私の場合は、旅先で酒を飲むことだけは譲れません。

 

※ブログ内の情報は旅をした2020年11月時点のものです。